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ひとりで気ままに旅をする醍醐味

by 岩瀬敬吾

愛車ボルボ940。4年落ちの中古を購入してから16年。
購入した時は8000キロにも満たぬ走行距離だったわけで
如何すればワンオーナーと呼ぶに等しくなれるか実際無理だが後5年も乗れば
誰もが許してくれそうだ。
ひとりでの旅は公共交通機関での移動が殆どなんだけど今回は久し振りにボルボと一緒に
出かける事にした。車中泊グッズも携えて。
前回の車中泊ツアーからは随分日が経ってしまった。もう4年前か?
青森からスタートする旅なので前日に横浜から青森までの間、
半分くらいまでは進んでおこうと考えていたのだけど
娘の参観日と庭の手入れとコンポストの設置とカープの試合に
心も体も奪われ、結局次の日の朝、子供らに朝食を作りそこそこ
残された残飯を食べた後横浜を出た。
車中には、何処でも演奏できるようにスタンド類やケーブル、弾き語り用のオールインスピーカー、そしてマットレスと、敷きパッド、枕に寝袋、窓を塞ぐ目隠し、それに
グッズとギター。
窓を塞ぐ目隠しとはキャンプ用の敷きパッド、銀のフィルムと青のスポンジの
あれを窓枠に合わせて切り制作。内側からはめ込む事で完璧な寝室へと変身する。寝る時は寝具以外運転席と助手席に置いて
フルフラットになる後部座席は全てベッド仕様となる。

よく晴れた横浜を発ち海老名JCTから圏央道経由で
東北道へと入った。北に向かうにつれて気温は低下して行き青森に着く頃は20度以下になっており
やはり10時間も走らせると横浜との気候の差を思い知るわけである。夜寒くないかと不安も過ぎったが
実際のところは寝るに最適な気温だった。

とても親切にしてくれたサブライムを発つのは後ろ髪が束で抜けるほどだったがもう12時を回っていたのでこれから寝床を作る事も考えるといつまでも
居てはならぬと25分ほど車を走らせたところにある道の駅浅虫温泉に到着し
静かに準備をして横になった。
知る人ぞ知る有名な車中泊スポットなので周りにも10台以上車中泊。
朝になればお風呂も入れて人気の場所なのである。
ひとり無心に10時間車を走らせ、青森に仲間がいる幸せを痛感しこんな離れた場所でまるで自分の分身か、家の一部を切り取ってきたような
そんな車の中で眠る。
時間になっても追い出される心配も無い。そんな事を思いながら更けた夜はさらに更けた。
のである。
テイラー510eのポテンシャルを持て余しながらも
なんとかフィットさせながら歌えたと思う。
今日はさらに仲良くなろうぜ。


岩瀬敬吾
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