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弘前から

by 岩瀬敬吾

無事飛行機も飛びそうで、

昨晩は千歳ossaでライブだったから

朝は楽チン便利な距離に空港。

ただ、昨晩やたら降るし、

理さんやお客さんまで

散々脅すもんだからドキドキ

してましたよほんと。

この雪は、

本州まで続いていくのかね。

皆さんお気をつけて。

こないだ夜中に食ったカップ蕎麦に

味をしめて寝る前にカップヌードル食おうとコンビニで買ってホテルに

帰ったのだけど、

疲れで何も入らず就寝。

千歳の銀世界を、

夜長中楽しむのはまた、

次回のお預けとなった。

自衛隊の街。

低い建物の並ぶ千歳は

異常に飲み屋飲食店が多い。

そしてどこも趣きがあり、

まだossaしか知らない僕は

まあ、それでも良いのだけど

街の魅力をもっと知りたいと

思っている。

釧路を離れた日のこと、

珍しくスーパーおおぞらに揺られ、

札幌駅からは地下街を通り、

寒い空気に一切触れる事なく狸小路

のアーケードに着く。そこから

少し歩くとスピリチュアルラウンジ

が、焼き鳥一平の横にすんと

佇む。

アーケードを歩いて向かっていると

cissy strutに発見される。

先にリハを終えた彼らはコンビニに行くところを無表情なおじさんを

見かけてしまったという訳だ。

わあわあ言っていたら後ろから

仲島君登場。

図らずも狸小路のアーケードの下で

弘前の、ロビンズネストでした約束は

果たされた。

「札幌で会おう」と。

イベントは6組も出演したのだけど

どのミュージシャンもお世辞でなく

素晴らしかった。

前に一緒に歌ったコシミキヤ君は

若いが故、凄まじい伸びしろで

帯広組と、僕の心をぐっと掴む。

そして仲島圭佑が札幌で放つ歌は

歓喜か絶望か。

喉から悪魔と天使が出てきていた。

やはり、天才である。

cissyは前日もサウンドクルー公演があった影響か、すっと、落ち着きの中に

興奮隠せない様子で、いつもよりクランチした相馬君のギターが心地よく、

3人が隙間を意識して、

空いた空間を楽しんでいた。

僕が見せたかった弘前の彼らは、弘前

でのどの公演にも似ない、

新たな、彼らを知らしめたと思う。

僕にもっと人気が有れば

より多くの人に見て貰えたのだけど

でも、目撃した皆は魅了された筈。

スピリチュアルラウンジで

放たれた音は雪へと混じり、

僕らを夜の街へと誘う。

打ち上げでは其々年相応の

無邪気な顔を浮かべ、

新保さんの優しさに触れつつ

夜は更けた。

紅一点の塩入若葉さんの

横を虎視眈々と皆が狙っていた

という事実は次の日のオフ、

たかのさんで日本酒に舌鼓を

打っている時に知る事となる。

申し訳ない。

僕とコシミキヤで占領していた。

無事、

彼らは日常に戻ったと報せが届いた。

弘前も雪深い所だから

景色の印象は然程変わらない

だろうがきっと、大きな事を

掴んだと思う。

偉そうに言うわけではないけど、

全く違う場所で、

気負わずいつも通り歌えば、

何かが変わる。

いつもの場所に戻っても

それは継続して、

我が身を包んでくれるのだ。

音楽家とは、

不確かで言葉にできない出来事と

答えと疑問を抱えて

重ねていく生き物であり、

その価値は

わからない者にはひとつも

わからない。

そして音楽家もまた、

わかってほしいという欲求心と

わからなくても良いと言う覚悟の

狭間に揺れ動くのである。

僕らは、共有した僕らはいつまでも

分かり合えるのだと思う。

とまあ、

素晴らしく心揺れる2019年の初春

だった事は間違いなく、

そしてまた無事に横浜に戻れる

そんな小さくも尊い幸せに

胸を膨らませて、僕は機内で

筆を走らせている。

電波が届けば皆に見てもらえる

ことだろう。

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